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社長の独り言

【アホリズム⑭】 不具合永久保証を掲げる理由

2014.09.26

コンピュータシステム開発を行う上で、不具合は避けては通れません。 人間がつくるものですから、どんなに注意したとしても問題は残ってしまいます。 一般的には、販売したシステムに起こる不具合は瑕疵といわれ、法律上の対応責任は、1年間と定められています。 完全に動いていなくても、大きな問題であっても、販売から1年間を経過した不具合は対応する義務がありません。

実際には、システムは複雑なものであるため、利用者では不具合かどうか分からない、利用者が不具合だと証明できないものは、不具合ではないのです。 システム開発業者の中には、不具合であっても、それは仕様である、設計上そのように動作するように作られているので問題ではない、との対応をするところが少なくありません。 有名な某M社のサポートではありがちな対応であり、不評を買っています。

開発者側(ベンダー側)にも言い分があって、はじめからそのような仕様で開発することを確認したにも関わらず、後になって、違うの、おかしいのと言われてしまうこともよくあります。 利用者側では、おかしいかどうかの判断は難しく、どうしても言いがかりとしか取れないような物言いとなることがあります。

しかし、現実的な対応を考える場合、業務上どんなに問題があっても、瑕疵対応の責任外だから対応しなくてよい、明らかにおかしな仕様であっても、もともと設計上そのようになっているのだから構わないとの論理は本末転倒した議論です。 問題は何であって、どのように対応するのか、責任はないかもしれないが、事実上問題なのだからどのような条件で対応するのかを検討するべきなのです。

不具合といわれるものは、大きく3つに分類できます。

1つ目は、動いていない、明らかに故障している等の「動作不良」です。 一般的に「バグ」といわれるものです。 これらは見て明らかなのでわかりやすいですが、販売から1年以上経過したものは、対応しなくて良いのです。

2つ目は、仕様そのものがおかしい不具合で、オーバルでは「仕様不良」と呼んでいます。 簡単にいえば、「設計ミス」です。 仕様がおかしいというのは、ちゃんと動いているのですが他の機能と比較すると明らかにずれている、不要なものがある、必要なものがないなどです。 いくら設計どおりにできているといっても、その設計がおかしかったら不具合です。

3つ目は、設計にも矛盾はない、バグはない、しかし業務上問題があるというもの。 完全に必要な機能が漏れてしまった場合、発注側、受注側双方の企画の問題と言うことでこれは仕方ありません。 これは別として、多くの場合の問題は、機能はあるが業務と合わない。 間単に言うと「使えない」ということに終始します。 オーバルでは、「業務不能」と呼んでいます。

システム開発ではこれらの問題は避けては通れず、頻繁に問題となります。 しかも、発注者側と受注者側との争いの種となる重大な問題です。 これら対応について、オーバルでは、「不具合永久保証」が回答だと考えています。 オーバルでは、先に見た動作不良と仕様不良は、どんなに過去のシステムであっても発見されれば、可能な限り早急に対応します。 業務不能にいたっても時間を区切ってではありますが、無償で対応します。 対応期間外だから、仕様だから、知らなかったからとの論争は不毛であり、発注者側と受注者の関係を大変悪くします。 結局は、業務上生じている問題の責任を擦り付けるための論法でしかないのです。

オーバルテクノロジーは、長年のシステム開発環境を鑑みて、上述の問題は大変重要な問題であると認識し、不具合についての現実的対応を検討し、不具合無償対応を中心とする独自の対応方法をとっています。 過去に大きな不具合が発見されたり、多量の不具合が発生し、対応不能となったりしたことはありません。 なぜなら、不具合永久保証をすることが初めから決まっているため、いかに不具合を起こさないか、いかに迅速に対応するか、いかに問題を大きくしないかを考える必要があるからです。 それら問題が起こらないようなシステム開発の方法を事前にとっています。

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